2015年5月30日土曜日

ROCK-A-HULA-BABY/ロカ・フラ・ベイビー



ROCK-A-HULA-BABY/ロカ・フラ・ベイビー











人は全く予定しない道を歩むことがある。

特に、それが誰も通ったことのない道であれば、道なき道を歩むことになる。

キング・エルヴィス・プレスリーの道は、キングとは裏腹に「けもの道」を歩むしかなかった。当時のハイウェイは、フランク・シナトラ、ペリー・コモらが走っていた。異端児エルヴィス・プレスリー自身はもちろん、誰もエルヴィスがハイウェイを走るとは思っていなかった。

シナトラは「あんなチンピラ、すぐに終わるさ」と公言していた。マネジャー、トム・パーカーは、振り返ればエルヴィスにもっともふさわしくないマネジャーだったが、だからといって誰がマネジメントできただろう。

トム・パーカーもシナトラと同じように「長続きしない」予感があったのだろう、売れているいま、稼げるだけ稼いでおくのが賢明だと考えて、娯楽の王者だった映画会社と10年もの長期契約を交わした。彼の凄腕が発揮された瞬間のはずだった。

エルヴィスも映画界、ハリウッドに憧れていた。

だが、キング・エルヴィス・プレスリーはハイウェイを走る存在ではなかった。死ぬまで「けもの道」を往くしかなった。そして驚くべきは、誰よりも遠い、前人未踏の遠くまで進んだことだ。

音楽を愛するあらゆる人々にエルヴィス・プレスリーを伝えたい、彼の音来世界を教えたいと、と僕は思う。キング・エルヴィスが、そうであったように、ビートルズが、そうであったように、それぞれの時代にまったく新しい道標を示した音楽家たちがかっていたことを。

<ロカ・フラ・ベイビー>も<ボサノヴァ・ベビー>も、ユニークな歌だ。ロックとハワイアン、ボサノバと融合させた、<けもの道>のさらに脇道にあるような歌だ。だからキワモノ的であり、日本での植木等的でもある。が、エルヴィスによって、見事にヒットした。おそらくエルヴィス以外に誰も似合わない。大瀧詠一氏はその魅力にハマった。

たとえば<ロカ・フラ・ベイビー>は「ハワイアン・ミュージシャン」「ロックンローラー」という肩書きや力テゴライズを遥かに飛び越えていた。

ご存知のようにエルヴィス・プレスリーは「カントリー」と「R&B」を融合させた、デビュー当初から、国境や人種を越えて、あらゆる世界の人々に新しい音楽の標を示す可能性を秘めている音楽家だ。力テゴライズを気にせずに、ただエルヴィスの声という楽器に耳を傾けて欲しい。いくつもの偶然が重なって必然となるバイブレーションを表現することができる、20世紀のド真ん中を駆け抜けた希有なるアーティストなのだから。

  


Rock-a-hula、Rock-a-hula、Rock・a-hula、
Rock-a-hula、Rock-a-hula、Rock・a-hula、rock、
rock-a-hula rock、rock-a-hula rock、rock-a-hula rock、rock-a-hula,rock、rock-a-hula rock!

ヒップからずっと指先まで
腰をふるあの娘を見ていると
まるで天国にいるような気分
ゆっくりと揺れるようなあの動き
はっきり言わせてもらうけど
何とも言えずたまらない

*Rock-a-hula baby、rock-a-hula baby
恋人はホノルルのフラダンス娘
僕のかわいいロ力・フラ・ベイビー
Rock-a-hula、Rock-a-hula、
rock、rock-a-hula rock!

愛しのロカフラ娘にどうしてもキスしたいのに
いつもチャンスを逃しちゃう
力いっぱい抱きしめたいんだ
夜通しずっとでも
彼女ときたらダンスに夢中

*2回くり返し

ロックしてやるさ
僕のかわいいロ力・フラ・ペイビー






Rock-a-hula, rock, rock-a-hula
Pock-a-hula, rock, rock-a-hula
Rock-a-hula, rock, rock-a-hula
Rock-a-hula, rock, rock-a-hula
Rock-a-hula, rock, rock-a-hula
Rock-a-hula, rock!

The way she moves her hips
Up to her finger tips l feel l'm heaven bound
And when she starts to sway rve got to say
She really moves the grass around
Rock-a-hula baby, rock-a-hula baby
Got a hulalu from
Honolulu that rock-a-hula baby of mine

Rock-a-hula, rock, rock-a-hula
Rock-ahula, rockl

Although I Iove to kiss
My little hula miss l never get the chance I want to hold her tight
A, through the night
But an she wants to do is dance

・ Repeat 2 times
Oh. I gotta rock That hula baby of mine


ROCK-A-HULA-BABY/ロカ・フラ・ベイビー

ROCK-A-HULA-BABY/ロカ・フラ・ベイビー

http://www.genkipolitan.com/elvis/elvis_movie/blue_hawaii.html
映画「ブルー・ハワイ」





2015年5月15日金曜日

Surrender/サレンダー



Surrender/サレンダー


「ワークス・オブ・エルヴィス」には次のように紹介されています。

この「サレンダー」はイタリアのバラード・ソングで、ナポリターナの女王ともいわれる<帰れソレン卜へ/Tarna a Surriento>を原曲としている。

原曲の方は1962年のピエディスグロック・ソング・フェスティバルで発表されたもので、作詞をダヴィ・デ・クルティス、作曲をエルネスト・デ・クルティスの兄弟が担当した。

このふたりは19世紀末から20世紀初頭にかけて多くの名作を発表している。ソレントは湾をへだててナポリの対岸の避暑・避寒地として知られる観光地で、とても風光明媚な所。
アメリカでは<ComeBack To Sorrento> というタイトルでディーン・マーティンらがレコーディング。60年に原曲に新たな詞をドク&モートが作り<イッツ・ナウ・オア・ネヴァー>に続くイタリアン・ソングである。ヨーロッパでも大ヒット(イギリスでは1位)500万枚以上を当時売り上げた

口づけでハ一トに火がともる
不思議な気持ちが燃え上がる
俺がキスをするたびに
お前のハ一トも燃えさかる

だから、もうあきらめて
お前の愛を渡しておくれ
この腕で抱きしめたい
月が明るく輝く下で
星が全てを語ってくれる
愛の素晴らしさを
この魔法の一夜を
愛の夜へと変えるのさ

だから、もうあきらめて
その唇、腕、ハ一トの全てを
永遠に、今夜俺のものになっておくれ

「もうあきらめてくれ」と歌っているものの。その実態はいささかも手を緩めようとしない難攻不落の女性に恋い焦がれて発狂寸前に追い込まれているのは男の方。

どうして女性はそんなに残酷になれるのか、恋の駆け引きの余裕もなく、エルヴィスは恋の炎を全開にして、ひたすら疾走します。


その先に待っているのは、恋から降りて愛に身を捧げる男の涙か。



「あきらめる」とは「あきらかにする」ことです。
真実を知ることです。

Surrender〜「真実を知らせてくれ」とエルヴィスは歌います。
明るい太陽の下で、夜にはそっと、力強く抱きしめ、
ふたりの真実を育んでいこうと、
エルヴィスは情熱的に真摯に心をこめて歌います。

それがこの歌のすごいところ。

関係ないが、
「愛すると言うことは、その人と自分の人生を愛おしく想い、大切にしていくこと。(高倉健)」
・・・・その言葉が思い出されで、熱くなる。





When we kiss my heart's on fire
Burning with the strange desire
And I know each time I kiss you
That your heart's on fire too

So my darling, please surrender
All your love so warm and tender
Let me hold you in my arms dear
While the moon shines bright above
All the stars will tell the story
All the love and all it's glory
Let us take this night of magic
And make it a night of love

Won't you please surrender to me
Your lips, your arms, your heart dear


Be mine forever, be mine tonight